資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】建設用原材料の評価・利用技術および脱水ケーキ等の未利用資源の活用 [9/10(火) AM 第1会場]

<現地+オンラインのハイブリッド開催>

2024年9月10日(火) 09:00 〜 11:55 第1会場 (一般教育2号館 1F 101) (一般教育2号館 1F 101)

司会:今井 忠男(秋田大学)、岩月 栄治(愛知工業大学)

●建設用原材料である骨材の品質評価、骨材生産における環境影響、副産物の脱水ケーキの活用可能性に関する最新の知見を発表・討論する。

<発表:20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

09:25 〜 09:45

[1101-08-02] ローモンタイトによるセメント硬化体のひび割れ発生に関する研究

○岩月 栄治1 (1. 愛知工業大学)

司会:今井 忠男(秋田大学)

キーワード:ローモンタイト、劣化、コンクリート

ローモンタイトは沸石の一種であり、安山岩中の角閃石、輝石あるいは長石を交代したり、砂岩中にも認められる鉱物であり
、乾湿繰り返しによってローモンタイトが粉状になり体積変化が生じて骨材が崩壊する。この作用によってコンクリートは表面から劣化が進行する。日本における劣化事例の報告は少なく、ほとんど認識されていないが、ダムコンクリートにおいては許容含有率として1%程度を管理基準とした事例や、含有量重量比が0.5〜0.6%以下であれば劣化しないという報告がある。しかし、海外では大規模なコンクリート劣化が報告されており、今後、日本においても実態を把握する必要があると思われる。本研究ではローモンタイトを含んだセメントペーストやモルタルの乾湿繰り返しによる劣化状況を検討し、ローモンタイトの変質が顕著となる条件を把握するとともに、電子顕微鏡による内部の変質状況を観察した。