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[2209-27-09] ニッケル酸化鉱廃鉱石を用いたミネラルカーボネーションプロセスの抑制要因とスケールアップに向けた課題
司会:菅原 一輝(北九州市立大)
キーワード:MCT、ニッケル酸化鉱廃鉱石、カーボンニュートラル、CCUS
2050年までにカーボンニュートラル社会を実現するためには、既存の二酸化炭素排出量削減技術だけでは不十分であり、二酸化炭素の回収・除去技術、つまりネガティブエミッション技術が必要である。ネガティブエミッション技術の1つに、ケイ酸塩鉱物や酸化物と二酸化炭素の反応により、二酸化炭素を炭酸塩鉱物として固定するミネラルカーボネーション技術がある。この反応は自然に進行するが、反応速度が非常に遅いことと、その反応速度の向上のために費やされるエネルギー・コストが問題となっている。
本研究においてはニッケル酸化鉱廃鉱石、かんらん石、グリーンサンドを試料として二酸化炭素の固定実験を行った。二酸化炭素分圧・LS比・反応期間・外部刺激などの条件を変化させながら実験を行い、ミネラルカーボネーションプロセスの促進・抑制要因を探った。この結果、反応進行はケイ酸塩鉱物の溶解反応が律速反応であり、さらに二次鉱物の表面沈澱によって反応進行が阻害されることが明らかになった。発表では、各種条件におけるCO2固定量等を提示するとともに、スケールアップに向けた課題を整理する。
本研究においてはニッケル酸化鉱廃鉱石、かんらん石、グリーンサンドを試料として二酸化炭素の固定実験を行った。二酸化炭素分圧・LS比・反応期間・外部刺激などの条件を変化させながら実験を行い、ミネラルカーボネーションプロセスの促進・抑制要因を探った。この結果、反応進行はケイ酸塩鉱物の溶解反応が律速反応であり、さらに二次鉱物の表面沈澱によって反応進行が阻害されることが明らかになった。発表では、各種条件におけるCO2固定量等を提示するとともに、スケールアップに向けた課題を整理する。
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