ポスター発表ショート講演（高温素材プロセッシング） ［9/11(水) PM 第6会場］

[2607-23-04] 鉄飽和下における Al₂O₃-TiO_x-CaO-SiO₂ 系状態図

○髙橋 知宏^{1[修士課程]}、村田 敬¹、山口 勉功¹ (1. 早稲田大学)

司会：岸本 章宏 （京都大学）

キーワード：乾式製錬、白金属金属、スラグ、リサイクル

Al₂O₃-TiO₂ 系のセラミックスに白金族金属が担持された触媒のリサイクルプロセスの一つに乾式法を用いたものがある。このプロセスではAl₂O₃-TiO₂系酸化物にフラックスとしてCaOおよびSiO₂を添加し, Al₂O₃-TiO_x-CaO-SiO₂系スラグを生成するとともに, 白金族金属をスラグと共存する金属相に濃縮する。本研究では1350および1450℃において, 鉄飽和におけるAl₂O₃-TiO_x-CaO-SiO₂ 系状態図をmass% CaO/mass% SiO₂ = 1の条件でAl₂O₃とTiO₂の濃度比を変化させて決定した。実験結果より, 1350℃ではmass% Al₂O₃/(mass% Al₂O₃ + mass% TiO₂) = 0.2, 0.4-0.5で最大で50 mass%程度, 1450℃ではmass% Al₂O₃/(mass% Al₂O₃ + mass% TiO₂) = 0.3, 0.5-0.6で55 mass%程度のAl₂O₃-TiO₂系酸化物を均一融体にできることがわかった。