資源・素材2025(札幌)

講演情報(2025年8月7日付 確定版)

一般講演

【一般講演】岩盤工学 / 資源開発技術  [9/2(火) PM  第1会場]

2025年9月2日(火) 13:00 〜 16:50 第1会場 (C棟2階212)

司会:奈良禎太(京都大学)、才ノ木敦士(熊本大学)、吉光奈奈(京都大学)

●岩盤工学:岩盤の力学特性,地山応力など、地下の岩盤の状態の把握に必要な基礎的な試験技術,解析技術、そしてこうした技術を用いたケーススタディについて議論を行う。

●資源開発技術:エネルギーや金属鉱物などの資源の開発に必要な上流から下流までの開発・生産の技術に関する科学的・技術的な現状および課題について議論を行う

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

13:20 〜 13:40

[1110-19-02] 酵素誘発炭酸カルシウム析出法による多孔質岩遮水性改善法の評価

○秦野 真菜1[修士課程]、小林 礼人1、廣瀬 瑠唯人1、佐藤 晃1 (1. 熊本大学)

司会:奈良禎太(京都大学)

キーワード:酵素誘発、炭酸カルシウム析出、浸透率、遮蔽、多孔質岩

大気中のCO2濃度の低下を目的とした技術の一つとして, CO2の地中貯留技術(CCS, Carbon dioxide Capture and Storage)が注目されている。CCSでは鉛直方向のCO2の漏洩は遮蔽層(キャップロック)によって防ぐことができるとされている。一方で水平方向CO2の拡散や漏洩の可能性があるほか,遮蔽層に破砕帯を有する場合も同様に遮水性の改善が求められる。そこで本研究では,難溶解性結晶である炭酸カルシウムに着目し,岩盤中の空隙における炭酸カルシウムの析出現象によって遮水特性の改善を目指す。本研究では,尿素と塩化カルシウムの水溶液に尿素分解酵素であるウレアーゼを混合した溶液(以下,グラウト材と称す)を貯留対象の岩盤に圧入させ,帯水層の遮水特性向上を期待する新たな方法である「酵素誘発型ミネラル析出法」を適用し,多孔質岩石試料に対して酵素誘発型ミネラル析出法を適用することで遮水性の改善評価を行った。その結果,異なる複数の岩種に対して固有浸透率を1/100~1/1000 程度に軽減できることを確認した。

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