シンポジウム
[S-20] Duropathyの臨床-その多様な病態-
2019年5月24日(金) 08:00 〜 09:30
第5会場 (大阪国際会議場10F 会議室1005-1007)
座長:山脇 健盛(広島市立広島市民病院 脳神経内科), 櫻井 圭太(帝京大学医学部放射線科学講座)
後援:日本神経放射線学会
Duropathyとは,2012年Kumarにより提唱された概念で,脊柱管内硬膜の欠損または損傷により神経症状を呈する疾患のことであり,特発性脳脊髄液減少(漏出)症,脳表ヘモジデリン沈着症,特発性脊髄ヘルニア,多髄節性筋萎縮症,などが含まれる.近年注目を浴びている疾患であるが,Duropathyとしてまとまった検討がされたことはあまりない.
本シンポジウムでは,まずDuropathyに詳しい柳下先生より,その概念と放射線診断について解説いただき,その後比較的頻度の高いDuropathy2疾患(脳脊髄液漏出症,脳表ヘモジデリン沈着症)について解説いただく.また,平山病は,頸部前屈により下部頸髄後部硬膜が前方へ移動して後部硬膜外静脈叢が拡大することが知られている.Kumarは平山病もDuropathyの一つとしているが,平山病がDuropathyであるか否かは議論の別れるところであり,その点から解説いただく.