2023年8月1日(火) 11:55 〜 12:45 第3会場 (萩)

司会：田中 晋太郎

共催：ライカマイクロシステムズ株式会社

神経細胞の形態と機能には、ミトコンドリア、オートファジー、リソソームなど様々なオルガネラが関与することが多くの研究により示されてきている。私たちは、オルガネラの中でもとくに小胞体について研究を進めている。一部の筋萎縮性側索硬化症の病態分子メカニズムには、小胞体膜分子Derlin-1が関与する。中枢神経特異的Derl1欠損マウスを作製したところ、離乳後の脳発達や成体神経発生に異常が生じ、その結果、運動や認知機能が低下していた。さらに、蛍光顕微鏡を用いて分子メカニズムを解析するとともに、表現型を回復させる化合物を見出した。本セミナーでは、これらの研究の一端を紹介する。