The 84th Annual Meeting of the Entomological Society of Japan・The 68th AEZ annual meeting

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[PS01] ポスター発表(学生A:コアタイム2)

Fri. Mar 29, 2024 12:30 PM - 1:30 PM Sakura (Student) (Sakura)

[PS01-06] カブトムシの角発達を引き起こすインスリン様ペプチド(ILP)の探索

◯Hinako Ogi1, Kodai Kishino1, Yasukazu Okada1 (1. Tokyo Metropolitan Univ.)

カブトムシは立派な角が特徴的である。これは表皮が変形して形成された進化的新奇形質であり、同様に武器形質を持つクワガタとはその発生が異なる。カブトムシの角サイズは幼虫期の生育環境に依存しており、典型的な性選択形質の特徴である高い栄養応答性を持つ。先行研究では、インスリン伝達経路による角サイズ制御が知られているが、内分泌シグナルの起点であるインスリン様ペプチド(ILP)が同定されていない。昆虫のILPは種ごとに個数や配列、分泌器官が多様化しており、この点が解析を困難にしている。そこで私は1)カブトムシを含む甲虫類約5種のILPの配列情報の整理を行い、ILP遺伝子群の多様性とカテゴリ分けについて考察し、2)カブトムシでILP遺伝子のKDを行った機能検証の途中経過についてお話したい。