日本薬学会第141年会(広島)

セッション情報

一般シンポジウム

[S29] 日本発・顧みられない熱帯病創薬におけるパートナーシップの最前線(2021)

2021年3月28日(日) 15:45 〜 17:45 [F会場] 講演会場F (オンライン)

オーガナイザー:山田 陽城(北里大学 名誉教授)、野崎 智義(東京大院医系研究科)

世界の人口のおよそ6分の1が感染に晒されている顧みられない熱帯病(NTDs)は、患者が途上国の貧困地域に多いことから、市場性に乏しく既存の医薬品開発メカニズムが働かない。DNDiはこのような問題を解決するために2003年に設立された、スイス・ジュネーブに本部を持つ非営利の国際医薬品開発パートナーシップ(PDP)機関の1つであり、世界中の産官学のパートナーと共に、感染地域のニーズに合ったNTDs治療薬の研究開発をあらゆるステージにおいて効率的に推進している。
アカデミアや製薬会社も手をこまねいているわけではない。NTDsの治療に活用可能なオリジナルの技術やノウハウは常に生み出されている。しかしアカデミアには候補化合物を臨床にまで持ってゆくまでに大きなハードルがあり、一方でほとんどの製薬会社は既に感染症を主たるビジネス領域とは考えていない。このような状況で、パートナー同士の得意分野をつないでプロジェクトを運営するとともに資金を調達するPDPが、NTDs創薬に一つのソリューションを提供している。
今回のシンポジウムにおいては、DNDiが2015年よりGHITファンドの支援を受けて実施している「創薬ブースター」における成果と今後の進展、ならびにパートナー企業・アカデミアにおける、産学官の壁を超えた画期的な創薬手法について紹介するとともに、今後のNTDs創薬に関し、日本に期待される役割について議論したい。

オーガナイザー挨拶:山田 陽城1,2(1. DNDi Japan,2. 北里大) (15:45 〜 15:50)

質疑応答 (17:38 〜 17:40)

総括:野崎 智義(東大院医) (17:40 〜 17:45)

×

認証

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン