日本薬学会第143年会(札幌)

セッション情報

一般シンポジウム

[S28] 小児と高齢者てんかん治療戦略におけるトランスレーショナル研究へのチャレンジ

2023年3月26日(日) 16:10 〜 18:10 [PS4会場] 薬学部 多目的講義室2 (2F)

オーガナイザー:伊藤 康一(徳島文理大香川薬)

てんかんは、脳神経疾患の中で一般的な疾患の一つですべての年齢で発症する(有病率は約1%)が、その中で乳幼児・小児および高齢者の年齢層において患者数で高い事が報告されている。てんかんは特定の発作タイプと、年齢に依存する脳波および画像、因子および予後に特徴がある。薬剤師も臨床現場において抗てんかん薬の処方に接する機会は決して少なくない。てんかんは適切な薬物治療により約65%が寛解する。一方、てんかんは単一の疾患ではなく(てんかん症候群)、その発症に様々な原因があると考えられ、その症状も多岐にわたっていることから、てんかんの診断、治療で難しい面も多い。てんかんの発症メカニズム、また治療抵抗性てんかんや予防治療に関する研究はほとんど進んでいない。本シンポジウムでは、発症者数が多い小児科領域と高齢者領域でのてんかんに対する予防、治療薬を含めた治療戦略に関して、小児科領域で熱性けいれん後てんかん、感染症後てんかん(石原、山中)、高齢者領域(伊藤、田中)では脳卒中後てんかんに着目し、基礎と臨床両面から新たな治療戦略に関しての発表、討論を行う。本公演を通して、てんかん治療と薬剤師・薬学関係者との関わり合いなども含めて今後の医療現場での一助にしてもらいたい。

挨拶・趣旨説明:伊藤 康一(徳島文理大香川薬) (16:10 〜 16:15)

総括 (18:05 〜 18:10)

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