日本薬学会第143年会(札幌)

セッション情報

一般シンポジウム

[S36] mRNAワクチンの現状と展望

2023年3月27日(月) 09:00 〜 11:00 [M1会場] 医学部学友会館「フラテ」 ホール (1F)

オーガナイザー:吉岡 靖雄(阪大微生物病研)、國澤 純(医薬健栄研)

mRNAワクチンは、ワクチン研究の歴史を塗り替え、新たなワクチンモダリティーとしての地位を確立しつつある。一方で現状のmRNAワクチンは、発熱・投与局所の腫れ・倦怠感などの副反応が高頻度で観察されており、ワクチン・ヘジタンシーの引き金になりかねない状況にある。また、抗体産生の持続期間の短さなど、ワクチン効果についても改良の余地が残されている。即ち、有事のみならず平時にも適用可能なmRNAワクチンの開発に向けては、今後、有効性および安全性の更なる改善が必要不可欠と言えよう。特に、mRNAの送達担体である脂質ナノ粒子の改変や、環状RNAなどの新たなmRNA開発も必須であると共に、品質評価基盤の構築も重要となっている。そこで本シンポジウムでは、mRNAワクチンの現状を理解し課題を整理すると共に、課題克服に向けた研究戦略を第一線の先生方にご講演頂き、次世代型mRNAワクチンの開発について議論したい。mRNAワクチンの開発は、感染症学や免疫学は勿論のこと、分野横断的な薬学研究の知識・技術を総動員して初めて達成し得るものであり、活発な議論により日本発のワクチン開発が加速するものと期待している。

まとめ:國澤 純(医薬健栄研) (10:55 〜 11:00)

×

認証

要旨の閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力してください。
参加申込を完了された方にはパスワードをメールにて配信いたします。

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン