日本薬学会第144年会(横浜)

セッション情報

一般シンポジウム

[S33] 胎盤機能に関する基礎・臨床的研究と創薬研究への展開

2024年3月30日(土) 09:45 〜 11:45 [418会場] 会議センター 418 (4F)

オーガナイザー:東阪 和馬(阪大高等共創研)、吉江 幹浩(東京薬大薬)

胎盤は、胎児への栄養・酸素供給や異物排除などの機能を担うことから、妊娠の成立・維持、胎児の健やかな成長には、胎盤の正常な維持と発達が不可欠である。そのため、胎盤は胎児にとって出産までの仮の臓器として重要であり、胎盤形成不全や胎盤機能異常は、妊娠高血圧症候群や胎児発育不全につながるだけではなく、将来的な疾患リスクになることが示唆されている。しかし、次世代の健康に影響をおよぼす胎盤機能異常の評価、胎盤形成メカニズムの理解は未だ十分には進んでいない。本シンポジウムでは、(1)胎盤機能不全とその異常がもたらす病態の解明・治療戦略の開発に向けた基礎的・臨床的研究、(2)胎児環境の制御に働く胎盤透過機能や胎盤形成の理解に資する研究、(3)胎盤毒性の観点からみた生体外異物の健康影響評価に関する研究についてその最新トピックをご紹介頂き、胎盤を通じた次世代の健康確保・増進について論じる機会としたい。

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