[P-016-A] 対物業務を抜本的に見直し対人業務推進を実践できた取り組み
【目的】対物業務から対人業務へのシフトが求められている中、対人業務の時間負荷を削減するため対物業務を抜本的に見直し、既存の対物業務削減により持続可能な対人業務体制の構築と対人業務推進を実践した事例を紹介する。
【方法】薬剤師13名、医療事務9名、年間6万枚を受ける薬局での事例。2021年度上半期において下記1~3を実施した。1、移動導線改善:調剤室内での各業務を行う薬剤師の移動導線が交わらないよう動く範囲を設けた。2、移動距離短縮:調製から服薬指導まで曖昧だった役割を調製者、鑑査者、服薬指導者の役割に固定化し調剤室内の移動距離を短縮した。調剤室と投薬台の間の仕切りガラスを改装し調製済み薬剤の受渡を可能とし薬剤師の移動距離を短縮した。3、鑑査時の重複業務改善:これまでは鑑査者が紙の患者情報シートに変更点を手書き記載し、その後服薬指導者が電子薬歴に入力を行っていた。これを服薬指導者がレセコン機能を活用しながら電子薬歴へ直接記載する運用に変更した。その後、同上半期と下半期における薬剤師の投薬以外の業務削減時間の測定と服薬フォロー数、医療機関連携文書数を比較した。
【結果】見直し前後で比較すると投薬以外の業務削減時間は薬剤師1日あたり約2時間となった。また、服薬フォロー数は平均10件/月から31件/月、医療機関連携文書数は平均31件/月から52件/月と増加となった。
【考察】自薬局経験が長い薬剤師ほど既存の対物業務は不変という固定概念を持つ傾向があるが時間をかけ丁寧な説明と試行錯誤を繰り返したことで薬剤師に納得感が生まれた事によるものと考えている。固定概念が変化し対物業務削減により対人業務に充当する時間が増え、対人業務の推進が出来た事、さらに地域連携薬局認定と地域支援体制加算の9項目についても複数寄与し今期の地域支援体制加算2に繋がった。来期に向けて地域支援体制加算の全ての項目に対応中である
【方法】薬剤師13名、医療事務9名、年間6万枚を受ける薬局での事例。2021年度上半期において下記1~3を実施した。1、移動導線改善:調剤室内での各業務を行う薬剤師の移動導線が交わらないよう動く範囲を設けた。2、移動距離短縮:調製から服薬指導まで曖昧だった役割を調製者、鑑査者、服薬指導者の役割に固定化し調剤室内の移動距離を短縮した。調剤室と投薬台の間の仕切りガラスを改装し調製済み薬剤の受渡を可能とし薬剤師の移動距離を短縮した。3、鑑査時の重複業務改善:これまでは鑑査者が紙の患者情報シートに変更点を手書き記載し、その後服薬指導者が電子薬歴に入力を行っていた。これを服薬指導者がレセコン機能を活用しながら電子薬歴へ直接記載する運用に変更した。その後、同上半期と下半期における薬剤師の投薬以外の業務削減時間の測定と服薬フォロー数、医療機関連携文書数を比較した。
【結果】見直し前後で比較すると投薬以外の業務削減時間は薬剤師1日あたり約2時間となった。また、服薬フォロー数は平均10件/月から31件/月、医療機関連携文書数は平均31件/月から52件/月と増加となった。
【考察】自薬局経験が長い薬剤師ほど既存の対物業務は不変という固定概念を持つ傾向があるが時間をかけ丁寧な説明と試行錯誤を繰り返したことで薬剤師に納得感が生まれた事によるものと考えている。固定概念が変化し対物業務削減により対人業務に充当する時間が増え、対人業務の推進が出来た事、さらに地域連携薬局認定と地域支援体制加算の9項目についても複数寄与し今期の地域支援体制加算2に繋がった。来期に向けて地域支援体制加算の全ての項目に対応中である