[SY5-2] デジタル田園健康特区における変革への取り組み
今般、国は国家戦略特区の新たな類型として「デジタル田園健康特区」の選定を行った。これは、革新的事業連携(バーチャル)型の国家戦略特区で、今回が初めての指定となった。スーパーシティー選定のプロセスで、医療分野での優れた提案が複数あり、地域横断型での医療制度改革を推進するための重要な社会実証実験の場として期待されている。選定されたのは、岡山県吉備中央町、長野県茅野市、石川県加賀市の3ヶ所である。主なテーマは医療者間のタスクシフトの推進や、健康医療情報の共有基盤の構築などである。タスクシフトでは救急現場における救命救急士実施の検査拡大、在宅医療現場における看護師の職能拡大などである。また、長年の課題である健康医療情報の共有、利活用の促進の為の情報共有基盤の構築(HL7FHIR &エクスチェンジ機能搭載)でも新たな取り組みを行う。残念ながら薬剤師の”物から人へ” を推進するタスクシフトや薬剤調整等の外部委託などは積み残しとなった。種々の検討が行われているが、注視しながら引き続き改革検討を行っていく。