第17回日本薬局学会学術総会

講演情報

ランチョンセミナー

ランチョンセミナー8

2023年10月9日(月) 12:00 〜 13:00 第3会場 (2号館1階 展示室211+212)

座長:德久 弘憲(株式会社 新生堂薬局 ファーマシー事業部 店舗運営課 課長)

共催:日本ベクトン・ディッキンソン㈱

[LS8] 「Rowa?何それ??」から始まった、薬局ロボットとの出会い~薬局の機械化が、スタッフに与えた変化とは~

新井 亮1, 辻岡 真2 (1.イオンリテール株式会社 H&BC本部 調剤部 教育管理グループ 薬剤師・調剤事務教育担当, 2.同 イオン薬局名古屋則武 管理薬剤師)

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 「Rowa」って、皆さんは聞いたことがありますか?「なに、それ?」という人も多いと思います。調剤用のピッキングロボットのことで、正式名称はBD Rowa™ システム(以下、Rowa)と言います。当社では、名古屋の店舗にRowaを2台導入しております(2023年6月現在)。2019年に出された、いわゆる0402通知を受け、薬剤師の働き方は大きく変わろうとしています。そのような中、薬局業務の効率化は課題となりますが、薬局ロボットの導入は、その課題を解決するための一つの手段であると考えました。本セミナーでは、2部構成にて、薬局の機器選定から薬局ロボットの使用感までお話させていただきます。薬剤師のタスクシフトにおいて、皆さまの一助となれば幸いです。
 まず、なぜ薬局ロボットを薬局に導入したのか?経緯や機器の選定理由についてお話します。薬剤師は多様な業務をこなす中で、調剤の正確性と効率性を確保する必要があります。それらを担保しつつ、タスクシフトを実践してくのは容易ではありません。しかし、薬局ロボットを導入することで、薬剤師の負担を軽減し、エラーのリスクを低減することが可能です。そして、薬剤師は時間を有効に活用し、より重要なタスクに集中できるようになります。今回、Rowaを導入した経緯に加え、今後の展望についてもご紹介できたらと考えております。
 続いて、実際にロボットを使う立場から、薬局を機械化することにより生じる業務やスタッフの心境の変化についてお話したいと思います。機械化によって業務プロセスが変わることで、薬剤師は、より多くの時間を患者のケアや薬物療法のモニタリングに費やすことができます。また、調剤薬局未経験の非薬剤師職であっても、ロボットを活用することで、薬の取り揃え行為が安全に行えます。新スタッフの即戦力化は、大きなメリットの一つだと感じました。セミナー当日は、動画も交えて話をしますので、薬局ロボット導入のイメージが皆さまと共有できたら幸いです。