[1P-2] Poster 1 (1P-49ー1P-87)

[1P-70] Elucidating the degradation mechanism of substrates by IDE

^○Ran Furukawa¹, Shingo Kanemura¹, Hiroshi Yamaguchi¹, Young-Ho Lee², Masaki Okumura^3,4 (1.Sch. of Sci. and Tech., Kwansei Gakuin Univ., 2.KBSI, 3.FRIS, Tohoku Univ., 4.FOREST, JST)

インスリン分解酵素(IDE)は、生理的条件下でインスリン、アミリン、Aβ、グルカゴンなどを分解し、血中の各タンパク質濃度の制御に役立っている。例えば、満腹時、血中グルコース濃度を下げるために、IDEの活性は抑制されており、インスリンが機能し、血中のグルコース濃度を一定に保持している。このようにIDEは基質を選択的に認識し分解することで、生体の恒常性維持に働いているが、未だIDEがどのような基質の構造特徴を認識しているのかその分解機序は不明である。そこで、本発表ではIDEによる分解の報告例のないペプチドホルモンAに着眼し、その分解活性をインスリンの場合と比較検討した。その結果、IDEは基質フォールディング状態に応じて、分解速度を制御していることが示唆された。本発表では、IDEによる特異的な基質認識および分解メカニズムについて発表する。