The 21st Annual Meeting of the Protein Science Society of Japan

Presentation information

Technical Seminar

[TS2] DKSHジャパン株式会社

Wed. Jun 16, 2021 5:00 PM - 5:15 PM Channel 1

Chairperson: Yasushi Sakaguchi (DKSH Japan K.K.)

5:00 PM - 5:15 PM

[TS2] heliX® -a next generation modular biosensor for interaction and conformational analysis

Yasushi Sakaguchi (DKSH Japan K.K.)

 SwitchSENSEはドイツのDynamic Biosensors社による、DNAを用いた新しいバイオチップテクノロジーです。マイクロ流路中の金電極の表面に短い核酸二重鎖(DNAナノレバー)が固定化されており、従来のバイオセンサーより圧倒的に少ない固定化量で、蛍光による高感度のシグナル検出を行うことができます。
 SwitchSENSEは分子間相互作用解析をはじめ様々な生物物理学的な測定を行うプラットフォームとして活用すること可能です。
 分子間相互作用解析においては、検出限界で約10 fMの濃度レンジという高感度測定が可能。リアルタイムの結合の速度定数、解離定数を決定できます。その他、タンパク質の熱安定性、化学安定性評価といった測定も実施可能です。また、チップ上で核酸を用いていることから、ポリメラーゼの核酵素カイネティクス解析など、酸関連酵素の様々な解析に容易に応用することが可能です。
 さらに測定モードのひとつ、動的なスイッチングモードでは、固定化されたDNAナノレバーが電場の変化に伴い立ち上がったり倒れたりというスイッチングする挙動をナノレバー先端に結合させた蛍光標識で観測することにより、DNA先端にコンジュゲートされたタンパク質の粒子サイズや構造変化を精度良く計測することができます。(粒子サイズの測定精度は±0.1 nm~)
 この高感度分子間相互作用・生物物理学的特性解析手法であるSwitchSENSEを採用した新モデルheliX+の概要をご紹介いたします。