The 21st Annual Meeting of the Protein Science Society of Japan

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Workshop

[WS2] Frontiers in Bio-metal science: the roles of metals in life

Wed. Jun 16, 2021 6:00 PM - 8:30 PM Channel 2

Organizers: Yuta Amagai (Tohoku Univ.), Takeshi Yokoyama (Tohoku Univ.)

共催:新学術領域 生命金属科学

7:45 PM - 8:00 PM

[WS2-08] Regulated Zn2+ concentrations at the early secretory pathway control function of an ER-Golgi chaperone, ERp44

Yuta Amagai1, Momo Yamada1, Tomomi Watanabe1, Toshiyuki Kowada1, Satoshi Naramoto2,3, Satoshi Watanabe1, Junko Kyozuka2, Roberto Sitia4, Shin Mizukami1, Kenji Inaba1 (1.IMRAM, Tohoku Univ., 2.Grad. Sch. Life Sci., Tohoku Univ., 3.Fuc. of Sci., Hokkaido Univ., 4.IRCCS-OSR)

亜鉛は必須微量元素の一つで、細胞内外でセカンドメッセンジャーとしてシグナル伝達を担うのみならず、タンパク質と結合して構造安定化や酵素活性調節に関わる。我々は、小胞体とゴルジ体からなる初期分泌経路のタンパク質品質管理分子機構を解析する中で、ゴルジ体内腔でシャペロンタンパク質ERp44が亜鉛イオンと結合することで構造が変化し、その機能が亢進することを発見した(Watanabe, Amagai, et al., 2019, Nature Commun.)。即ち、ゴルジ体における亜鉛イオンの制御が、ERp44に依存した分泌経路内腔のタンパク質品質管理に重要であることを見出した。本研究では、ゴルジ体内に亜鉛を輸送するZnT亜鉛輸送体ファミリーに着目し、ライブセルイメージング、超解像観察、生化学実験を組み合わせ、ZnTによるゴルジ体亜鉛濃度調節とERp44機能調節機構を解析した。私たちが最近開発した新規亜鉛プローブZnDA-1H(Kowada et al., 2020, Cell Chem. Biol.)を使用し、ZnT発現抑制細胞のゴルジ体亜鉛濃度を測定したところ、ゴルジ体に局在するZnT4, ZnT5/6, ZnT7はそれぞれ異なるゴルジ体層板の亜鉛恒常性維持に関わることが明らかとなった。さらに、ERp44の細胞内機能制御にも各ZnTが異なる役割を持つことが明らかとなった。これらの亜鉛濃度制御を介したERp44の機能制御機構の詳細を紹介する。