10:00 〜 12:00
[TK_P10] コーヒー生豆抽出液の色に迫る
文京学院大学女子高等学校
受付番号:100125
分野:化学
クロロゲン酸水溶液は塩基性条件で緑変する。そこでクロロゲン酸を豊富に含むコーヒー生豆を煮沸した薄黄緑色の水溶液に対し、pH条件を変化させることで溶液の色がどのように変化するか調査した。結果はpH1.0~pH8.0のとき無色。pH9.0~11の時緑色。pH12~13の時黄色になった。さらに色の変化の可逆性を調べる為にpH8.0~13の溶液に酸性水溶液を加えたところ、pH9.0~10の時に赤色に、pH12の時に赤茶色に変化した。黄色への変化は水溶液中のコーヒー豆中の糖分が塩基などと反応したものであると推定でき、赤系統色への変化の原因は検討中である。この赤色への変化の解明を今後の課題としている。