サイエンスキャッスル2015

講演情報

サイエンスキャッスル 関西大会

ポスター発表 【午後】

2015年12月23日(水) 13:50 〜 15:20 ポスター会場

[100022] 氷の気泡の温度圧力環境の推定(第1報)

北條健太1,2, 臼井滉平1,2, 足立敬一朗1,2, 越前太智1,2, 岡本恒輝1,2, 篠田睦生1,2, 畑中拓1,2, 藤原未奈1,2 (1.兵庫県立西脇高等学校, 2.地学部(気泡班))

キーワード:物理

口頭+ポスター
氷の中の気泡の形成環境は、金属の凝固過程で生じる気泡やマグマの固結過程で生じる穴(晶洞)の形成環境を推定する手がかりになる。水を急冷して気泡が多く入った氷を作り、気泡の温度や圧力環境を明らかにした。気泡の量は冷却速度の違いによって異なる。気泡内の温度は、冷凍庫内よりも1~3℃程度高い。気泡の多い氷でも、少ない氷に比べて氷全体の体積はむしろ小さいため、気泡内部の圧力は高い可能性がある。金属の気泡や岩石の晶洞も、内部は温度と圧力が外気よりも高い可能性がある。相平衡関係を動的にとらえる必要があるため、気泡や晶洞の温度や圧力を本実験と直接結びつけて論じることはできないが、本実験と類似点も多い。