[100088] 瞬間的高圧の繰り返し処理による粉体中芽胞菌殺菌
Keywords:生物
口頭+ポスター
本研究では衝撃波による瞬間的高圧を利用した粉体中芽胞菌の物理的な殺菌法を検討した.従来,粉体は熱伝導が悪く,品質の保持と殺菌の確実性を保つことが困難であるとされている.衝撃波による高速剥離現象を利用し,細胞を破壊することで芽胞菌を非加熱で不活性化し,瞬間的高圧負荷回数と殺菌率との関係を明らかにすること及び殺菌メカニズムの解明を試みた.実験では,米粉に芽胞液を添加した試料に瞬間的高圧処理を行った.培養による殺菌効果の評価では, 150回で99.2%,200回では99.4%の殺菌率を得た.走査型電子顕微鏡による殺菌効果の評価では,20-30個体が相膠着した塊や,芽胞個体の変形などが確認された.