[100155] 透明骨格標本の作成技法の検討 及び形態観察による骨格変異の研究
キーワード:生物
口頭+ポスター
透明骨格標本とは、タンパク質を分解することで筋組織を透明化し、軟骨と硬骨をそれぞれ染色した標本である。小型生物も骨格を傷つけずに標本化でき、X線写真などでははっきりと映らない小さな骨のつながりまで立体的に観察することが可能であるなど、様々な利点がある。しかし、製作に時間がかかることや、軟骨染色の方法にも課題が残されている。本研究では、これらの課題を解決するより良い作成方法を探った。また、透明骨格標本の利点を生かした研究として、山形県庄内町の長者沼で採集された、尾の屈曲変異が多数見られるモツゴ(Pseudorasbora parva)の骨格変異の観察を行い、変異の定量化とその検証を試みた。