サイエンスキャッスル2016

Presentation information

九州大会~環境研究の育つ土壌づくり~

[1-2] 口頭発表(午後の部)

Sun. Dec 11, 2016 1:00 PM - 2:30 PM メインホール (3階もやいホール)

1:00 PM - 1:15 PM

[O-7] 星原部層からついに新たな化石層の発見!4年目の真実★

森 香菜子, 松川 木仁未 (熊本県立菊池高等学校 科学部)

Keywords:星原部層、古環境、植物化石、珪藻化石、寒冷化

4年間、星原部層で古環境の復元を目指して研究を行っている。これまでに20科26属31種もの植物化石を産出し、23種は初めての産出である。ブナやイタヤカエデなど夏緑樹林の構成種が多く産出し、冷温帯の植物が多い。年平均気温は10℃前後で、層内での気候変化はないが、森林の構成種の多くが変化した。当時日本にはいなかったとされる植物の化石も5種産出した。また、産出する羽状珪藻と円心珪藻の割合から水深は深く、変化もそれなりにあったことがわかった。さらに、星原部層形成からほどなくして火山噴火の影響を受けていることが分かった。星原部層はこの当時、地球全体が急激な寒冷化をしていることを表す、貴重な地層である。