[P-38] 微小甲殻類の化学物質に対する耐性実験
本研究では、ミジンコ(Daphnia pulex)及びアルテミア(Artemia)の急性遊泳試験を用い、2,4,6-TCPの耐性実験を行った。ミジンコは低濃度の2,4,6-TCP水溶液に10日間、アルテミアは、1日間曝露させた。高濃度の2,4,6-TCP水溶液を調製し、OECDに準拠したミジンコ遊泳阻害試験とアルテミア遊泳阻害試験を行った。結果としてはミジンコ、アルテミアは耐性を獲得せず,汚染されていない環境で培養したミジンコ、アルテミア比べてEC50の値が双方とも低くなった。よって、ミジンコを10日間、アルテミアを1日間曝露した際に耐性は獲得せず、むしろ有害物質に対して耐性が弱くなっていた。