サイエンスキャッスル2016

講演情報

関西大会~高大連携で加速する研究の芽生え~

[3-6] ポスター発表(奇数)

2016年12月23日(金) 12:30 〜 11:30 第二体育館 (第二体育館)

[P-33] ついに石川をアユが遡上!~アユが遡上できる魚道の条件~

冨永 悠1, 長井 勇樹1, 岩井 広樹1 (1.大阪府立富田林高等学校 科学部 魚類班, 2.大阪府立富田林高等学校 科学部 ホバークラフト班, 3.大阪府立富田林高等学校 科学部 ホタル班)

キーワード:アユ、魚道、環境保全、淡水魚

石川には遡上の障害となる多くの井堰があり,アユがほとんど生息しないため,簡易魚道を設置するなどアユ再生の取り組みを行ってきた。今年は土のう積み上げ式魚道を設置したところ,アユの遡上に初めて成功した。本研究の目的はアユが遡上できる魚道の条件について考察することである。魚道の形状は最も一般的な①扇形から始め,②水路型,③蛇行水路型の順に改良した。その結果,①扇形ではアユが近寄らなかった。②水路型ではアユの群れが近寄ってきたが,遡上しなかった。③蛇行水路型ではアユの群れが遡上した。アユは一様の流速が長く続く場合は遡上しにくく,休息ができる場所が適当に配置されている場合は遡上しやすいことがわかった。