サイエンスキャッスル2016

講演情報

関東大会~未来の実になる研究開発~

[4-8] ポスター発表(午後の部)

2016年12月24日(土) 15:00 〜 15:40 エキシビションホール (3階エキシビションホール)

[P-94] 煙消失のメカニズムを探る ~煙の特性から防災に生かす~

山下 柚菜 (国立大学法人 千葉大学 教育学部附属中学校 科学部)

防災の講習会で体験した火災時の煙が広がる様子に興味を持ち、視界の確保に煙を消失させる方法を研究した。 ヒトが動くことで生まれる気流は煙の動きを作り出す要因である。また、煙の動きを観察することで、煙が広がっていく要因に発生時の温度と煙自体の温度が関係していることを突き止めた。密閉空間に入れておいた煙が時間を置くと滞留せず消失したことから、煙が消える条件に迫った。 煙の正体は、燃焼する前の物質を構成している成分が変化したものであり、煙は粉体や液体に容易に吸着される性質がある。火災に際しては、燃焼している物質に注意し、消煙剤となる液体や粉体を選択することで救助に役立てられることが分かった。