[P-100] 島のアオスジアゲハ
前回は市川市、つまり我々の生活圏と、八丈島、つまり離島のアオスジアゲハの翅の面積を比較した。何故なら我々は、蝶は高い移動能力を持っていることに注目し、島症候群の中の定義の一つである「移動能力の低下」が当てはまると考えたからだ。つまり、蝶の高い移動能力を司る、翅に変化があらわれると考えた。八丈島では食草がかぎられていたり、移動距離が島内のみに限られたりしているために移動能力が低くなるということだ。今回我々は、実験の手順はあまり変えずに、翅の面積ではなく、アオスジアゲハの左右の前翅の後ろから二番目の青い模様の面積を測り、本土と島を比較し、島症候群を検証した。