[P-42] 小径丸太廃材を活用する木造耐力壁の可能性
東日本大震災や熊本地震を経験し、自然災害の脅威を再認識する中、適切な山林の保全に寄与する地域産材の活用と耐震性の向上の2点を柱として小径材を活用した高強度の耐力壁の作成を行うこととした。材料は地元企業からの提供により、合板の製造過程において1日約5000本発生する小径丸太廃材を使用することとした。アイデアスケッチを元にした模型の製作を経て、ユニット型、ジョイント型の2タイプを製作し、一般的な片筋かいを用いた壁と強度の比較を行った。両タイプとも片筋かいよりも良い実験結果が出たが、今後の発展性を考慮し、ジョイントタイプの改良、再実験を行った。その結果、改良前の1.55倍程度の強度の向上が見られた。