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[O-5] カニはなぜ塩水で死んでしまうのか?
キーワード:カニ、干潟、イオン濃度
干潟のカニは、ほぼ淡水でも海水でも生きられるのに、3%の塩化ナトリウムでは生きていけないことを私たちは発見した。さらに、3%の塩化ナトリウム中で生きていくためには、K+と二価のイオンの両方が必要なことが分かった。3%の塩化ナトリウム中では体液Na+濃度が異常に高くなることから、塩化ナトリウム液を淡水と「勘違い」している可能性が示唆された。また、海に棲むカニよりも淡水に棲むカニが塩化ナトリウムに耐性を持つことをみつけたので報告する。