サイエンスキャッスル2017

講演情報

関東大会

[ES5] ポスター発表 偶数

2017年12月23日(土) 15:00 〜 15:50 ポスターエリア (3階エキシビションホール)

15:00 〜 15:50

[P-42] 自由の女神を目指そう~工芸的な緑青を科学的に探究~

筒井 桃子, 大矢 瑚奈 (千葉県立佐倉高等学校)

キーワード:緑青、酢酸、塩化物イオン

我々は緑青の生成メカニズムの解明と生成速度を上げることを目指した。その結果、生成速度については従来の胆礬酢 (タンパン酢 CuSO₄, NaCl, CH₃COOHaq) に浸漬する方法 (約40日) とほぼ同様の緑青を、測定の過程で偶然約9日で生成する方法を見いだした。銅板を胆礬酢に浸漬する時間や放置する環境 (蛍光灯下、紫外光下、屋外) などを変え、それらによる違いを見た。銅板の腐食度合を緑青の生成量と見なし、定量分析をした。胆礬酢に浸ける時間が長く、光量が大きい程、より多くの緑青が生成された。これらのことから緑青の生成メカニズムには塩化物イオン Cl⁻と酢酸イオン CH₃COO⁻が関係しているのではないかと考えている。