[P-101] 哺乳類の糞を用いた微生物燃料電池の研究
Keywords:微生物燃料電池、うんち、哺乳類、糞、うん池、電ち、発電菌
<概要>
本研究では千葉市動物公園からの提供を受けて、様々な哺乳類の糞を用いた電池について検証を行った。
一般的に親しまれている動物の糞を用いて6種の電池を制作した。動物の体高や体長による違いは無く、食性や反芻の有無によっての差異が示唆される実験結果が得られた。さらに、炭酸水によって二酸化炭素を直接供給することで起電力が向上することを発見した。
寒天培地で培養した結果から、共通する菌と、特定の動物にのみいる菌が明らかになった。
本研究では千葉市動物公園からの提供を受けて、様々な哺乳類の糞を用いた電池について検証を行った。
一般的に親しまれている動物の糞を用いて6種の電池を制作した。動物の体高や体長による違いは無く、食性や反芻の有無によっての差異が示唆される実験結果が得られた。さらに、炭酸水によって二酸化炭素を直接供給することで起電力が向上することを発見した。
寒天培地で培養した結果から、共通する菌と、特定の動物にのみいる菌が明らかになった。
<考察・展望>
微生物燃料電池は電子を生み出すShewanella属とGeobacter属の細菌により発電する。また、燃料電池に炭酸水を用いて飽和させると、発電効率の向上に大きな影響をもたらす。
実験1の結果から、微生物燃料電池は1日の中でどの時間帯でもほぼ同じ大きさの起電力が得られる。
実験2の結果から、種の異なる糞によって微生物燃料電池の起電力が変わる。中でも草食動物の起電力のほうが安定しており、肉食と雑食の動物は起電力が不安定である。そして動物自体の大きさによる起電力の変化はない。
実験3の結果から、微生物燃料電池の発電効率の向上にCO2源として重曹を加えても発電効率向上には繋がらない。実験4の結果から、炭酸水をCO2源として加えると起電力は上昇し、発電効率の向上に繋がる。
実験5では培養したすべて動物の糞のコロニーからブドウ球菌とセグメント細菌を確認した。これらの菌が発電の元となるかの特定はできなかった。
微生物燃料電池は電子を生み出すShewanella属とGeobacter属の細菌により発電する。また、燃料電池に炭酸水を用いて飽和させると、発電効率の向上に大きな影響をもたらす。
実験1の結果から、微生物燃料電池は1日の中でどの時間帯でもほぼ同じ大きさの起電力が得られる。
実験2の結果から、種の異なる糞によって微生物燃料電池の起電力が変わる。中でも草食動物の起電力のほうが安定しており、肉食と雑食の動物は起電力が不安定である。そして動物自体の大きさによる起電力の変化はない。
実験3の結果から、微生物燃料電池の発電効率の向上にCO2源として重曹を加えても発電効率向上には繋がらない。実験4の結果から、炭酸水をCO2源として加えると起電力は上昇し、発電効率の向上に繋がる。
実験5では培養したすべて動物の糞のコロニーからブドウ球菌とセグメント細菌を確認した。これらの菌が発電の元となるかの特定はできなかった。