[P-32] 好塩性細菌の浸透圧耐性についての研究
キーワード:好塩性細菌、浸透圧、PHB、細胞膜、極限環境生物
<概要>
市販の天日塩を液体培地で培養し、寒天培地に塗布し菌体のコロニーを得た。結果、19種類中15種類から菌体を単離することができた。また、浸透圧調節の際には菌体内に蓄積する物質には栄養分が含まれていることが分かった。好塩性細菌には細胞膜にNaClにのみ浸透圧調節能力を有しているものと、NaClとKClの両方に対して浸透圧調節能力を有しているものがいることが分かった。最近では古細菌とみられる菌体を単離することができた為、今後詳しく調べていく。
市販の天日塩を液体培地で培養し、寒天培地に塗布し菌体のコロニーを得た。結果、19種類中15種類から菌体を単離することができた。また、浸透圧調節の際には菌体内に蓄積する物質には栄養分が含まれていることが分かった。好塩性細菌には細胞膜にNaClにのみ浸透圧調節能力を有しているものと、NaClとKClの両方に対して浸透圧調節能力を有しているものがいることが分かった。最近では古細菌とみられる菌体を単離することができた為、今後詳しく調べていく。
<考察・展望>
・標準寒天培地よりもマリンブロス寒天培地の方が多く菌体を単離することができたのは、マリンブロス寒天培地の方がイオン組成が豊富であるためだと考えた。
・菌体内蓄積物質には何らかの栄養分が含まれていて、顆粒状の物質は先行研究から生分解性プラスチック(PHB)と考えられる。
・菌体によって浸透圧耐性が異なるのは、細胞膜の浸透圧調節機能(イオンチャネル、ナトリウムポンプなど)に違いがあるためだと考えられる。今後は菌体内蓄積物質の成分と、細胞膜の浸透圧調節機能について解明していく
・標準寒天培地よりもマリンブロス寒天培地の方が多く菌体を単離することができたのは、マリンブロス寒天培地の方がイオン組成が豊富であるためだと考えた。
・菌体内蓄積物質には何らかの栄養分が含まれていて、顆粒状の物質は先行研究から生分解性プラスチック(PHB)と考えられる。
・菌体によって浸透圧耐性が異なるのは、細胞膜の浸透圧調節機能(イオンチャネル、ナトリウムポンプなど)に違いがあるためだと考えられる。今後は菌体内蓄積物質の成分と、細胞膜の浸透圧調節機能について解明していく