[ES205] ポスター発表 偶数

[P-154] 光れ！ケミカルライト！

^○島袋泰盛 (立教池袋高等学校)

キーワード：化学発光、有機溶媒、色素、有機合成（エステル合成）

＜概要＞
この研究においてはシュウ酸エステルの化学種変更、溶媒の二層化という二つの方法で過シュウ酸エステル化学発光を制御した。前者ではシュウ酸エステルに電気陰性度の高い官能基を入れると、発光強度が強くなった。後者では溶媒を保存層と反応層の二層に分けた。すると、溶液を振るだけで発光強度が強くなる現象が確認された。この二つの結果で、高い発光強度を持ちながらも振るだけで発光制御ができるケミカルライトが作成できると考えられる。

＜考察・展望＞
発光強度に配向性の影響が見られないのは、シュウ酸エステルの構造においてカルボニル炭素とベンゼン環が共役の関係にないからである。ゆえに、共役系における配向性の影響を見ることは出来ない。専ら官能基の距離によって発光強度が決まるようである。

溶媒を二層化したところ、発光強度が混合によって変化した。これは、シュウ酸エステルが二つの溶媒の間で移動しているからだと考えられる。このメソッドを利用すれば化学発光を用いた製品の発光強度を使用者がコントロールできると思われる。