サイエンスキャッスル2018

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関東大会 » ポスター発表①・偶数

[ES104] ポスター発表 偶数

2018年12月23日(日) 16:00 〜 17:00 ポスター/ブースエリア (7F 大体育館)

[P-20] βカテニンによるニワトリの発生制御仮説の検討

青木俊輔 (横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)

キーワード:ニワトリ胚発生、βカテニン、中胚葉誘導、ウェスタンブロッティング、SDS-PAGE

<概要>
塩化リチウム注入処理を施したニワトリ有精卵を培養し、CCD顕微鏡を用いて胚を観察した結果、異常発生が認められた。また、トリプシン処理を施した細胞の観察を行ったところ、細胞面積分布の拡大が認められた。塩化リチウム注入処理を施した胚は、細胞質βカテニン量の増加が見込まれると仮説を立て、βカテニンによる発生制御仮説についてSDS-PAGEおよびウェスタンブロッティングを行うことにより検討する。
<考察・展望>
心臓や体節は中胚葉から分化し、脳や眼球は外胚葉から分化する。それゆえ、発生異常は中胚葉や外胚葉の誘導が関与していると考えられる。βカテニンは中胚葉の誘導や遺伝子発現を制御している。脳や眼球は、中胚葉に裏打ちされて外胚葉が分化する為、これらの発生異常の原因はβカテニンにより増加した中胚葉の影響であると考えられる。SDS-PAGEおよびウェスタンブロッティングを行うことにより、βカテニンの量と発生異常の関係について検討していく。