サイエンスキャッスル2018

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関東大会 » ポスター発表①・偶数

[ES104] ポスター発表 偶数

2018年12月23日(日) 16:00 〜 17:00 ポスター/ブースエリア (7F 大体育館)

[P-54] 小型ペットボトル透明飲料に混入した口腔細菌の除菌法

工藤隼己, 村田珠羽, 髙野公暉 (山村学園 山村国際高等学校 生物部)

キーワード:小型ペットボトル透明飲料、リンゴ酸

<概要>
生物部の先輩は口飲みした小型ペットボトル飲料で体調を悪くした。この話を聞き、口飲みされる小型ペットボトル透明飲料の安全な除菌法を考えた。生物部の先行研究では食酢を使ったものがあったが、「臭気」が強くて美味しくない。そこで「食用リンゴ酸」による除菌法を考え(仮説)研究した。

研究の結果、小型ペットボトル透明飲料に「食用リンゴ酸」を0.02%添加すれば、室温保存でも口腔細菌の増殖を抑制した。さらに酸味料が添加された透明飲料には除菌力があった。
<考察・展望>
「白桃ティー」の除菌力は、透明飲料の酸性度を計測すると明らかになった。すなわち、「いろはす(pH7.0)」や「クリアラテ(pH3.9)」に比較すると、「白桃ティー(pH3.0)」の酸性度が強い。したがって口腔細菌は、「白桃ティー」の強い酸性度により、増殖が抑制されたと考察した。また、リンゴ酸を0.02%添加した透明飲料は全てpH3.6以下となった。すなわち、人体の常在菌である口腔細菌は酸性に弱く、リンゴ酸添加により透明飲料は全てpH=3.6以下となり、十分に増殖を抑えることができた。