[P-161] 植物の酸性耐性の研究
Keywords:かいわれ大根、酸性雨
<概要>
「酸性雨」による植物の被害をなくすために酸性雨の原因となる物質を減らす必要がありますが、植物をあらかじめ酸性溶液で育てれば酸性雨に対する耐性が身に付き、被害も減っていくのではないか考えました。そこで、酸性の強さの異なる溶液で発芽・成長させたかいわれ大根を人工酸性雨を浸して、葉や茎の成長の違いや傷み具合を調べました。その結果、pH4~pH6よりもpH3と蒸留水に浸したときの方が傷みが少なく、茎も真っすぐ成長するものが見られました。pH3と蒸留水で傷みが少なかった理由はそれぞれ異なると思うので、その理由を探っていきたいと思います。
「酸性雨」による植物の被害をなくすために酸性雨の原因となる物質を減らす必要がありますが、植物をあらかじめ酸性溶液で育てれば酸性雨に対する耐性が身に付き、被害も減っていくのではないか考えました。そこで、酸性の強さの異なる溶液で発芽・成長させたかいわれ大根を人工酸性雨を浸して、葉や茎の成長の違いや傷み具合を調べました。その結果、pH4~pH6よりもpH3と蒸留水に浸したときの方が傷みが少なく、茎も真っすぐ成長するものが見られました。pH3と蒸留水で傷みが少なかった理由はそれぞれ異なると思うので、その理由を探っていきたいと思います。
<考察・展望>
予備実験により、pH12の強アルカリ性でも発芽することから、元来かいわれ大根は溶液の酸性やアルカリ性に対する耐性が備わっていると考えました。人工酸性雨を浸す実験より、pH4~pH6で育った植物は育っていく過程で酸性に対する耐性を失い、蒸留水とpH3で育った植物はその耐性を失わなかったので枯れなかったと考えました。今後は、pH3と蒸留水で耐性を失わなかった理由を研究していきたいと思います。また、種子に与えた酸性溶液は、塩酸をpH調整したものなので、硫酸イオンと硝酸イオンを含む人工酸性雨を与えて実験を行いたいと思います。
予備実験により、pH12の強アルカリ性でも発芽することから、元来かいわれ大根は溶液の酸性やアルカリ性に対する耐性が備わっていると考えました。人工酸性雨を浸す実験より、pH4~pH6で育った植物は育っていく過程で酸性に対する耐性を失い、蒸留水とpH3で育った植物はその耐性を失わなかったので枯れなかったと考えました。今後は、pH3と蒸留水で耐性を失わなかった理由を研究していきたいと思います。また、種子に与えた酸性溶液は、塩酸をpH調整したものなので、硫酸イオンと硝酸イオンを含む人工酸性雨を与えて実験を行いたいと思います。