[P-2] 金属担持ザリガニ甲殻抽出キチンを用いた接触水素還元
キーワード:アメリカザリガニ、キチン、パラジウム、ニトロベンゼン、接触水素還元
<概要>
私は所属する化学班では,化学が地域社会に貢献できないかと考え,「地産地消」をコンセプトに掲げている。現在,要注意外来生物であるアメリカザリガニの外骨格から収率10%程度でキチンを抽出し,パラジウムを担持させることに成功している。得られた物質を触媒に用いることで,水素を還元剤に用いるニトロベンゼンの接触水素還元反応を行うことができると考える。この反応では,揮発性の強酸が不要で重金属含有廃液も生じない環境調和型のクリーンな反応である。
私は所属する化学班では,化学が地域社会に貢献できないかと考え,「地産地消」をコンセプトに掲げている。現在,要注意外来生物であるアメリカザリガニの外骨格から収率10%程度でキチンを抽出し,パラジウムを担持させることに成功している。得られた物質を触媒に用いることで,水素を還元剤に用いるニトロベンゼンの接触水素還元反応を行うことができると考える。この反応では,揮発性の強酸が不要で重金属含有廃液も生じない環境調和型のクリーンな反応である。
<考察・展望>
抽出したキチンはニンヒドリン反応,ビウレット反応,キサントプロテイン反応のすべてで陰性であった。足部の洗浄は手間がかかることもあり,甲殻だけを選択して用いたことも大きいと考える。また,カニに比べて殻がうすく,従来法であるハックマン法にあるエタノールを用いた脱色の操作も不要であった。参照物質との比較により,キチンの金属担持能はキトサンに比べて優れていることも分かった。発表時には,ニトロベンゼンの接触水素還元についても詳細にプレゼンしたい。
抽出したキチンはニンヒドリン反応,ビウレット反応,キサントプロテイン反応のすべてで陰性であった。足部の洗浄は手間がかかることもあり,甲殻だけを選択して用いたことも大きいと考える。また,カニに比べて殻がうすく,従来法であるハックマン法にあるエタノールを用いた脱色の操作も不要であった。参照物質との比較により,キチンの金属担持能はキトサンに比べて優れていることも分かった。発表時には,ニトロベンゼンの接触水素還元についても詳細にプレゼンしたい。