サイエンスキャッスル2018

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[NS108] ポスター発表 奇数

2018年12月16日(日) 14:30 〜 15:00 ポスター発表会場2 (2F レセプションホールⅠ・Ⅱ)

[P-25] 十八鳴浜の季節による変化~砂の流失と復元の条件~

村上拓鴻 (宮城県気仙沼高等学校 自然科学部)

キーワード:鳴砂

<概要>
宮城県気仙沼市には、踏むと音が鳴る「鳴砂」の海岸である十八鳴浜と九九鳴き浜がある。2011年の震災を機に調査を再開し、音の鳴る方法などについて研究してきたところ、2016年に浜の砂が全部なくなり、その後、復元してくるという現象を観察した。近くの波浪計で5メートルを超える波が長時間観測されたとき、砂が海中に運ばれる可能性が高いと考察した。その条件を裏付けるため継続して観察することと、砂の量を計測することを目的に研究する。
<考察・展望>
5mを超えていないが砂が流失した日は潮位が高くなっていた。潮位や押し寄せる波の数との関係性も砂の流失には関係していることが示唆された。砂がなくなった日に測量することができれば、作成した装置で砂浜の砂の量を表現することができ、波浪計の数値と測量の結果、インターバルカメラからの様子の3つを合わせることで、今後、より具体的な砂流失の条件や復元していく条件を検討していくことが可能であると考える。