[B-1-39] UHF帯RFIDシステム用の薄型多層電波吸収体
キーワード：電波吸収体、RFID
近年，自動認識技術の分野において無線通信を利用したRFID(Radio Frequency Identification)技術が注目されている．この技術は従来のバーコードシステム等の技術と比較して，扱える情報量が非常に多く，見通し外通信環境下でも読み取り可能である点，複数のRFIDタグを同時に読み取れる点が利点である．しかし，屋内通信ではマルチパスの影響を受けてしまい，検知エリア外へ電波が伝搬してしまい検知エリア外のRFIDタグまで誤検知してしまう．実際にRFIDシステムにおける物流管理システムにおいては電波伝搬環境を優先してRFIDによる管理区域を配置することは不可能であり，ピラミッド型電波吸収体を設置できない場所に薄型電波吸収体を配置することでタグ読み取りの誤検知を低減している．この問題を解決するために本研究では薄型で多層の誘電体からなるUHF帯電波吸収体を設計し，その有効性を明らかにする．
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