[B-10B] 光通信システムB

[B-10-32] 空孔コアファイバを用いた高電力光伝送実験

^○木村俊平, 津田裕之 (慶大)

この講演は本会「学術奨励賞受賞候補者」の資格対象です。

キーワード：空孔コアファイバ、フォトニックバンドギャップファイバ、高電力光伝送、強度変調直接検波

近年、通信トラフィック量が急激に増加しており、光通信の大容量化が要求されている。しかしながら、光非線形性による信号劣化やファイバヒューズといった問題により、光信号のSNR改善に限界があり、大容量化を制限している。そこで、光非線形性が標準ファイバの1/1000以下である空孔コアファイバを伝送路として利用することが解決策の一つである。本研究では、長さ4 kmのフォトニックバンドギャップ型空孔コアファイバを利用して、32 Gbit/s、NRZ、+30.8 dBmの高電力強度変調信号をペナルティフリーで伝送することに成功した。