[B-5-49] 計算機シミュレーションによるV2Xリレー伝送実験の遅延特性解析
キーワード:V2X、リレー、遅延
コネクテッドカーや自動運転を実現するための技術として注目を集めるセルラーV2X(Vehicle-to-Everything)では,サイドリンク(Sidelink:SL)と呼ばれる端末間の直接通信が利用され,基地局を介することのない低遅延な情報伝送を可能としている.近年では,SLの高度化の一つとしてリレー伝送の検討が行われており,2台の中継局を介した場合でも,End-to-End(E2E)伝送遅延が99%値で100ms以下となることが報告されている.本稿では,先行研究の伝送実験を計算機シミュレーションにより模擬し,その伝送遅延特性を解析する.リレー伝送における遅延要素を,スケジューリングにおける遅延と,ランダムな内部処理遅延としてモデル化し,2台の中継局を介した場合のE2E伝送遅延を計算機シミュレーションにより評価し,実機実験結果と比較する.比較の結果,両者の遅延特性には一致性がみられ,内部処理遅延の平均値は6ms程度であることを示す.
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