[B-6] ネットワークシステム

[B-6-73] 同時実行性及びパケット順序処理に着目したCYPHONICクライアントの実装と評価

^○後藤廉¹, 眞玉和茂¹, 相畑亮太¹, 鈴木秀和², 内藤克浩¹ (1.愛知工業大, 2.名城大)

この講演は本会「学術奨励賞受賞候補者」の資格対象です。
この講演はキャリアエクスプローラーの掲載を希望しています。

キーワード：IoT、P2P通信、オーバーレイネットワークプロトコル、CYPHONIC、ゼロトラストセキュリティ、マルチスレッド

分散・協調処理を行うサービスモデルでは, Peer-to-Peer (P2P) をはじめとする機器間での直接通信を採用することで, 遅延の改善やクラウドサービスに対する負荷の軽減が見込める.
著者らは, 端末間の安全な直接通信機構を提供する CYber PHysical Overlay Network over Internet Communication (CYPHONIC) を提案・開発している.
プロトタイプにおいて, CYPHONIC のクライアントプログラムは, オーバーレイネットワークを用いた通信を検証するために, 単純なパケット処理機能を実装した.
しかし, シングルスレッド方式では, ある処理の負荷が他の処理に影響を及ぼすことで, 性能の低下やスループットの劣化が懸念される.
そこで, 本稿では従来のクライアントプログラムを再設計し, 各機能の同時実行性とパケット処理における順序制御の仕組みを取り入れたマルチスレッド方式を提案する.