WONCA APR Conference 2019/第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会

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インタレストグループ

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[IG11] 「わらじ医者」早川一光を振り返る~民主的医療の明日へ

2019年5月18日(土) 16:45 〜 18:15 第7会場 (1F Room C-1)

座長: 早川 岳人 (立命館大学衣笠総合研究機構 地域健康社会学研究センター)、長 純一 (石巻市立病院開成仮診療所)

【開催の目的】 京都で地域医療に尽力し、「わらじ医者」と親しまれた早川一光先生が昨年、ご逝去されました。医療環境の乏しい中、住民出資で診療所を設立、制度化前に在宅医療を展開、認知症や脳卒中の当事者、家族会を設立するなど、地域に密着し、住民自らの参加で声を実現する「民主的医療」を求め、総合的に人間をみることを問うた先生の活動は、現在の医療を考える上で多くのヒントを与えてくれるでしょう。彼が活動した京都で、地域医療・プライマリケアを見つめるこの機会に、その意義を振り返り、今後の課題を考えます。 【概要】 「国民皆保険」が達成される背景に、貧しくとも医療を受けたい住民の切実なニーズと、それに応える医療者の姿がありました。織物の街、西陣で白峰診療所が病院に育つ経緯を、当事者の声や資料を交えて、改めて紹介します。

 その上で、多職種の立場から見た氏の活動とそれが果たした意義、それらが現代に投げかけるものについてそれぞれの視点で振り返り、今後の課題を討論します。

【早川一光先生のご略歴】満州生まれ、愛知県育ち。父は小児科医。1948年、京都府立医科大学卒。第1外科入局も民主化運動のため半年で大学を追われた。1950年、西陣に住民出資の白峰診療所を開設。1958年、堀川病院に発展、「自分の体は自分でまもる」をスローガンに、住民主体の地域医療に専念、1999年の辞任まで院長、顧問を歴任した。1980年、「わらじ医者 京日記 ボケを看つめて」で毎日出版文化賞受賞。NHKドラマ『とおりゃんせ』のモデルとなる。1995年から2013年、滋賀医科大学で医学概論を講義。1996年、若月賞受賞。1997年、京都府美山町美山診療所公設民営化に従事し、2003年まで所長として、農村医療に携わる。「認知症の人と家族の会」顧問。1987年、KBS京都ラジオで「早川一光のばんざい人間」のパーソナリティーを30年半務めた。2014年に多発性骨髄腫を発症し、2018年6月2日、京都市右京区自宅で死去。94歳没

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