WONCA APR Conference 2019/第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会

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シンポジウム

第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 » シンポジウム

[S2] 総合診療医へのキャリアチェンジを支援する研修プログラムの開発

2019年5月18日(土) 08:45 〜 10:15 第1会場 (1F メインホール)

座長:前野 哲博 (筑波大学 医学医療系 地域医療教育学)、井上 健一郎 (社会医療法人春回会 )

【開催の目的】 高齢患者が急増する中で、地域包括ケアシステムを効果的に実現するための人材として、
総合診療専門医が注目を集めている。しかしながらその養成は始まったばかりで、人数も
専攻医全体の約2%に過ぎない。一方、地域の医療機関で働く一定のキャリアを持つ医師
の中には、個々の有する専門性や経験を生かしつつ、プライマリ・ケアのフィールドに診療
の幅を広げていく新たなキャリアの形成を志向する医師が増えてきている。今後、地域にお
けるプライマリ・ケアの充実には、このようなキャリアチェンジを積極的に支援し、総合診療
能力の向上を図る教育プログラムの導入が必要不可欠である。そこで、本シンポジウムは、
当学会と全日本病院協会が開発したキャリアチェンジ支援プログラムである全日病総合医
育成プログラム事業を取り上げて、総合診療医へのキャリアチェンジ支援のあるべき姿と、
それを実現するための方策について議論を深めることを目的とする。【概要】 全日病総合医育成プログラムは「卒後20 年目の内科医や外科医が、これから初診外来・
一般病棟・全科当直・在宅ケアを担当するために必要なスキルを修得する」ことを具体的な
イメージとして掲げ、「明日から、プライマリ・ケアの現場で一歩踏み出せるようになること」
を目標にコース設計されている。6時間✕34テーマからなるスクーリングが中心で、診療実
践はもちろんのこと、チームビルディングや業務改善、コンフリクトマネジメントなどのノンテ
クニカルスキルに関する研修を大幅に取り入れているのが大きな特徴である。本シンポジ
ウムでは、プログラム導入の背景や経緯、プログラムの構成や具体的内容について提示
するともに、実際にプログラムを受講した立場から、得られた学びや現場での実践について
紹介する。その後、フロアからの意見を交えた総合討論を通して、キャリアチェンジ支援の
さらなる展開について論じたい。

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