WONCA APR Conference 2019/第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会

セッション一覧

第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 » インタレストグループ

インタレストグループ

[IG1] グローバルヘルストラックを選択研修に入れる意義

2019年5月17日(金) 08:30 〜 10:00 第6会場 (B1F Room E)

座長: 山梨 啓友 (長崎大学病院総合診療科)

【開催の目的】 総合診療専門医研修プログラムにおいて、海外研修を行うことの意義、具体的な方法について情報共有する【概要】 総合診療専門医制度が始まった.総合診療医はその地域で優先的な健康問題を的確にアセスメントして、医学的な方法のみならず社会的にも対処できることが求められる.こうした能力を生かして、健康格差が特に際立った地域・国々でも活躍ができる.米国家庭医学会(American Academy of Family Physicians)ではグローバルヘルストラックと呼ばれる4週間ほどの選択研修を国外で行い、異文化圏における診療を経験し、地域の健康問題を俯瞰的に見る経験、医療資源が乏しい地域での診療を経験する機会を設けている.同様のアプローチが国内の後期研修プログラムで実現できないか、関心のある指導医、プログラム責任者、グローバルヘルス研修に興味のある方などで情報共有をしたい.主催者からは、2018年フロリダで開催されたAAPFグローバルヘルスサミットで発表された米国のグローバルヘルストラック研修の実際について資料を用いて供覧する.(言語:日本語、一部英語)

インタレストグループ

[IG2] SDHの一歩先を見据えて -Structural competencyに基づいた臨床現場でのケアを探る-

2019年5月17日(金) 08:30 〜 10:00 第13会場 (5F Room 509)

座長: 宮地 純一郎 (浅井東診療所/関西家庭医療学センター/北海道家庭医療学センター)、松井 善典 (関西家庭医療学センター 浅井東診療所)

【開催の目的】 古くはBPSモデルに始まり、近年は健康格差・健康の社会的決定因子に対する研究の進展と知見の周知により、医師として社会的背景・構造を捉えることの重要性が認識されつつありますが、こうした概念や知見を日常診療と結びつけるのは難しいと感じておられる方が多いのではないでしょうか?
Structural competency (Metzl & Hansen. 2014)は、臨床医がそのような社会構造と健康の関連についての考え方や知見を臨床現場・学術・政策に生かすために必要な資質をまとめたものとして2014年に提唱された概念です。
本ワークショップでは、その”Structural competency”の中で示されている5つの領域を足場に、日常診療の中でいかにこのような社会的・構造的な視点を取り入れることが可能なのかを考え、家庭医・総合診療医が日常診療の中でどのように臨床問題や自らの実践の背景にある社会的構造に気づくことができるか、気づいた社会的構造に対してどのように対処あるいは臨床実践を調整できるのかについて探索することを目指します。
【概要】 家庭医・ソーシャルワーカー・医療人類学者といった多彩な領域・職種の講師が関わることで、実践と学術の両面からテーマに迫ることを予定しています。はじめに、Structural competencyの概念やその成り立ち、提唱者が示している5つの要素について導入を行います。次に、その要素の中から特に臨床実践と関連性が深いものをピックアップして、実際の事例の中でどのように我々の思考や実践に影響があるかについて例示しつつ、参加者との対話を展開します。その後は、より双方向的に参加者と講師の共同作業で、Structural competencyの目線を生かすことで臨床家として、個別の事例から地域活動・学術・政策レベルまでどのような実践が可能になるかについて探索的にディスカッションを進める予定です。
参考文献
Metzl, J. M., & Hansen, H. (2014). Structural competency: Theorizing a new medical engagement with stigma and inequality. Social Science & Medicine, 103, 126-133.

インタレストグループ

[IG3] ケースレポートを書こう! -acceptされるために必要なこと- 2019

2019年5月17日(金) 10:30 〜 12:00 第12会場 (5F Room 501)

司会: 八幡 晋輔 (神戸大学大学院医学研究科 地域医療教育学部門)

【開催の目的】 臨床研究に比し軽視されがちなケースレポートについて、よりacceptに近づくよう、ケースレポートにふさわしい症例選定や、書き方の工夫について、みんなで考え、Tips をご教示します。
学会発表した症例報告を論文化しましょう!
【概要】 臨床研究に比し軽視されがちですが、医学研究においてケースレポートが果たす役割は大きく、臨床医学を切り拓いてきたのはケースレポートです。また、当学術集会で学会発表後、論文化される数が極めて少ないことが指摘されてます。一方で、臨床研究に比し、ケースレポートはacceptされるのが難しく、paper writingの腕の見せ所で、書き方の原則を知る必要があります。疾患頻度が「稀」なだけでは、論文化できません。企画者らのグループは、Pubmed収載誌に多くのケースレポートを掲載していますが、実際のレポートをもとに、どのようにレポートの構成を考えて、acceptされたのかを提示します。また、いくつかの症例を提示し、どのような構成にすれば、acceptされる可能性が高くなるのかを、グループディスカッションします。全国で依頼を受けて講演活動を行っていますが、リメイクした2019年Verです。

インタレストグループ

[IG4] 南海トラフ地震が起きたときに被災地で支援をどう受けるか~被害を最小限に食い止めるためのノウハウをみんなで語り合おう~

2019年5月17日(金) 13:30 〜 15:00 第6会場 (B1F Room E)

座長: 齊藤 稔哲 (気仙沼市立本吉病院)

【開催の目的】 災害発生時においては、全人的医療、予防医療、行政をも含めた多職種連携の重要性が認識されてきている。
地域住民の生活維持・支援が大きな柱となる災害医療はプライマリ・ケアと密接に関係している分野といえるが、当学会における災害時対応は、これまで一部会員が従事するのみで、学会をあげての活動に至っていない。
大規模災害が起こる可能性のある今日、多くの学会員が災害時に対応するため、あるいは平時に何すべきか、現場でプライマリ・ケアを担う個人として、また学会としての活動について議論を深めていく企画としたい。【概要】 災害経験者・災害支援者のキーノートスピーチを踏まえてグループワークを行い、現場でプライマリ・ケアを担う個人、また学会としての活動について議論を深め、受援力強化の礎となる場としたい。
災害医療は外部からの医療支援の立場で語られることが多く、DMATやJRAT等は平時より研修を行い、有事の際に組織だった迅速な活動が可能になるよう取り組んでいる。一方、災害時には災害医療に関わることの少ない本学会員も被災者となりえること、そして被災者でありながら災害医療に参画する必要が生じることから、受援者の立場での活動の充実も求められている。
今回のセッションは、日頃の活動地域で災害が起こり自らが被災者となったことを想定して、1)被災地ではどのようなことが起こるのか、2)個人・家族・地域住民の生活維持するためにどのような活動が必要なのか、3)災害直後からの混乱状態の中で、全国から参集する支援チームに効率的・効果的に活動してもらうにはどのような関わり・調整が必要なのかを話題の中心に据え、グループワークを行う予定である。
災害多発国である我が国において、プライマリ・ケアを担う多くの医療人が、どのように災害に関わっていくのか考える機会となれば幸いである。

インタレストグループ

[IG5] リハビリテーション科医とプライマリ・ケア医コラボ企画 嚥下障害編

2019年5月17日(金) 15:30 〜 17:00 第14会場 (5F Room 510)

座長: 相田 万実子 (亀田ファミリークリニック館山/亀田総合病院)

【開催の目的】 高齢者の数が増えるにつれて、プライマリ・ケア医とは切っても切り離せない、「嚥下」にまつわる話題。卒前卒後教育で嚥下についての学びはさほど盛り込まれていないため、実臨床では言語聴覚士頼みになってしまう方、あるいは独学で模索されている方も多いのではないでしょうか。
誤嚥性肺炎を繰り返す度に、抗菌薬治療を繰り返すのでいいのでしょうか。禁食か、リスクを承知の上での摂食か、はたまた胃瘻での代替栄養を選べばいいのでしょうか。
これまでリハコラボチームではリハビリテーションのワークショップを数度開催していきましたが、その中で特に開催の要望が多かった内容です。
【概要】 日頃より嚥下の問題と対峙するプライマリ・ケア医と、嚥下のスペシャリストであるリハビリテーション科医と共に、「嚥下」を考えていきます。プライマリケア医の現場でも介入することができる反復唾液嚥下検査、改訂水飲み検査、さらに体系的な評価に用いる嚥下内視鏡検査、嚥下造影検査など評価について学びます。さらに嚥下にまつわる他職種との関わり方についても意見交換をしていきましょう。そして、嚥下にまつわる諸問題について、その課題点についても議論をしていきましょう。皆様の参加お待ちしております。

インタレストグループ

[IG6] 医療・介護従事者のコミュニケーション力向上のためのアンガーマネジメント活用術

2019年5月18日(土) 08:45 〜 10:15 第8会場 (1F Room C-2)

座長: 坂口 眞弓 (みどり薬局)

【開催の目的】 人の感情に良し悪しはないが、『怒りの感情』は取扱が難しく、コミュニケーションに影響を及ぼすと言われている。
日常業務では、平時よりも混雑時や緊急時に『イライラの感情』を持ちやすくなり、不測の事態に面した時に『怒りの感情』が表出し、集中力の低下によるミスやトラブル、他職種に対する発言・行動等が相手を不快又は尊厳を傷つける等の様々なハラスメントを与えてしまったりしている。
しかし上手く怒りの感情をコントロールすることが出来るのならば、集中力を高めたり他職種と円滑なコミュニケーションをとることが出来て、業務効率の向上ひいては患者の利益につながると考えられる。
本研修は、、患者に対する医療提供の質的向上及び、リスクマネジメント、多職種間における医療コミュニケーション力の向上を目的としてして、『アンガーマネジメント』を活用した『怒りの感情』のコントロール方法を体感していただく。
【概要】 アメリカから導入された心理トレーニングである『アンガーマネジメント』を活用するワークショップである。『アンガーマネジメント』は、日本では文部科学省の『いじめ・体罰防止』の手法として、厚生労働省では『職場のパワハラ防止検討会』に有効な手法として推奨されている。
本研修は、アンガーマネジメントの基礎知識を学びながら、自分自身の怒りの感情について掘り下げていく。その後、職場や他職種連携の際に起きた『怒りの感情』をグループ内でシェアして、その原因についてグループワークやディスカッションを行う。以上のことから、「あのときなぜ怒ったのか?」ということに着目し、『怒りの感情』をどのようにコントロールしていけばよいのかを考察していただく。

インタレストグループ

[IG7] アカデミックなキャリアについて話そう -研究をはじめた若手・中堅の家庭医と対話をしてみよう-

2019年5月18日(土) 08:45 〜 10:15 第10会場 (2F Room J)

座長: 金子 惇 (浜松医科大学 地域家庭医療学)、 宮地 純一郎 (浅井東診療所/関西家庭医療学センター/北海道家庭医療学センター)

【開催の目的】 リサーチをしてみたいトピックがある、研究に関心があるのでやってみたい、そういう気持ちを持ちつつも、はじめの一歩が踏み出せないという方が多いのではないでしょうか?このインタレストグループでは、研修医・専攻医からよりキャリアを積んだ方まで、研究をこれから始めようと思う人や研究をはじめたばかりで悩みを持つ人向けに、講師陣の実体験を共有することで、もう一歩踏み出せるための手がかりが得られることを目指します。【概要】 緩和ケア、家庭医療、臨床疫学、公衆衛生といった医学の中の専門領域から、医学教育のような社会科学との境界領域、医療人類学、宗教と科学、といった社会科学・人文科学領域に至るまでの幅広い分野について国内外の修士課程・博士課程の就学経験を持つ講師陣が、研究という活動に踏み入れてからの悩みや発見を共有する予定です。
具体的には以下のようなトピックについて数名の講師が話題提供を行います。
・研究生活ってどうなの?
・留学の準備は?
・臨床と研究の両立は?
・研究成果はどうやって社会に還元するの?
・研究者同士の繋がりってどうやって作るの?
・この企画者のグループが研究者同士のネットワークを家庭医同士で作るためにしてきた取り組みの紹介  など
さらには、発表を踏まえて参加者と講師陣の対話や参加者同士の対話の時間を設け、お互いの経験を共有することで、少しでも研究にまつわるもやもやについて思索が深まり、明日からの活力が得られるような時間にすることを目指します。
他にも参加者の方々のニーズを踏まえつつ、ざっくばらんにお話できる場をご用意できればと思っています。

インタレストグループ

[IG8] 総合診療の仲間を増やそう!~専攻医の私たちにできること~

2019年5月18日(土) 08:45 〜 10:15 第14会場 (5F Room 510)

座長: 杉原 伸明 (北海道家庭医療センター)

【開催の目的】 プライマリ・ケアに携わる私たち若手医師・専攻医は、学生や初期研修医の実習へ携わる機会に多く恵まれます。その度、自分なりに教育やリクルートを頑張りますが、実際に後輩として迎え入れるまでにはなかなか至りません。卒然教育における専攻医のロールモデルとしての重要性は広く知られている一方で、多くの見学・実習生は短期の設定であるため、深い関係を築くことがが難しい現状もあります。卒前の実習プログラム等において短い実習期間が徐々に定着・増えつつある現状を踏まえ、短期間の実習こそをリクルートの大きなチャンスととらえ直し、学生や研修医のお兄さん・お姉さん的存在である私たち専攻医にどんなことができるのか、プログラムの枠を超えて皆で考える会を作ります。【概要】 北海道の総合診療/家庭医プログラム専攻医チームが中心となってお送り致します。はじめに、北海道の専攻医あるいは研修医の立場からどのような工夫を行っているかをご紹介し、新しいアイデアの糸口に繋げます。グループディスカッションでは、見学・実習を通じて各プログラムに魅かれた自分たち自身の体験を踏まえ、どのように見学/実習者と関係をつくり関わるのか、自分の業務負担との兼ね合いはどのようにしたらよいかなどをブレストし、最終的に若手ならではのパールを導き出します。若手ならではの視点でプログラムの垣根を超えた意見が飛び交うため、指導医の皆様にとっても、明日のリクルートに繋がる実りある会になるのではと思います。

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[IG9] 災害時に在宅療養支援診療所が果たす役割~北海道胆振東部地震を受けて~

2019年5月18日(土) 10:30 〜 12:00 第14会場 (5F Room 510)

座長: 黒岩 冴己 (北海道家庭医療学センター)

【開催の目的】 これまでの災害医療に関する議論は災害現場での医療体制や災害拠点病院の役割に関するものが多く、多くの訪問診療患者を抱える在宅療養支援診療所の具体的な対応に関するものは少なかった。2018年9月6日に北海道胆振東部地震が発生し、北海道各地で勤務していた専攻医がそれぞれ被災しその対応に追われた。ブラックアウトにて電力が途絶えている中で外来と訪問の調整をした実際の経験を報告し、在宅療養支援診療所が災害にどう備えるか、災害時にどう対応するかを議論し、会員の皆様の勤務する診療所が災害への対策を行う上での一助として頂きたい。【概要】 北海道胆振東部地震発生時、それぞれの専攻医が勤務していた千歳、室蘭、旭川、帯広での実体験を報告し地震・ブラックアウトの際の在宅療養支援診療所の実情を共有する。そのうえでどのような備えをしていく必要があるのか、被災した時にどのような行動を取る必要があるのかをディスカッションする。

インタレストグループ

[IG10] Performing Arts Medicine(実演芸術家医学)を知っていますか?

2019年5月18日(土) 15:00 〜 16:30 第14会場 (5F Room 510)

企画責任者:岡田 唯男(亀田ファミリークリニック館山)

【開催の目的】【概要】
Performing Artist(実演芸術家)とはDIVA (Dancers, Instrumentalists, Vocalists, Actors)のことを指します。彼らにはアスリートと同様に職業特性上の様々な健康リスクがあり、特徴的な健康問題を発生します。そしてそれらの問題はアスリートと同様筋骨格系の問題に限られません。また、職業の性質上収入が安定しないことも多く様々なSDH的要因も関係しています。当然特定の職業に関連しての健康問題のため産業医学的側面も考慮が必要です。にもかかわらず、スポーツ医学と比較して必要性の認知度は低く、見過ごされている集団(marginalized population)です。したがって、我々家庭医、総合診療医が関わるのが最適の集団と言えます。海外ではperforming arts medicineという領域が存在し、その知見が蓄積されてきています。ぜひその概要を知り、普段見ている患者さんの中に潜む実演芸術家(趣味として行う人は多いですよね)特有の健康問題によりきめ細かなケアを提供してみませんか?

インタレストグループ

[IG11] 「わらじ医者」早川一光を振り返る~民主的医療の明日へ

2019年5月18日(土) 16:45 〜 18:15 第7会場 (1F Room C-1)

座長: 早川 岳人 (立命館大学衣笠総合研究機構 地域健康社会学研究センター)、長 純一 (石巻市立病院開成仮診療所)

【開催の目的】 京都で地域医療に尽力し、「わらじ医者」と親しまれた早川一光先生が昨年、ご逝去されました。医療環境の乏しい中、住民出資で診療所を設立、制度化前に在宅医療を展開、認知症や脳卒中の当事者、家族会を設立するなど、地域に密着し、住民自らの参加で声を実現する「民主的医療」を求め、総合的に人間をみることを問うた先生の活動は、現在の医療を考える上で多くのヒントを与えてくれるでしょう。彼が活動した京都で、地域医療・プライマリケアを見つめるこの機会に、その意義を振り返り、今後の課題を考えます。 【概要】 「国民皆保険」が達成される背景に、貧しくとも医療を受けたい住民の切実なニーズと、それに応える医療者の姿がありました。織物の街、西陣で白峰診療所が病院に育つ経緯を、当事者の声や資料を交えて、改めて紹介します。

 その上で、多職種の立場から見た氏の活動とそれが果たした意義、それらが現代に投げかけるものについてそれぞれの視点で振り返り、今後の課題を討論します。

【早川一光先生のご略歴】満州生まれ、愛知県育ち。父は小児科医。1948年、京都府立医科大学卒。第1外科入局も民主化運動のため半年で大学を追われた。1950年、西陣に住民出資の白峰診療所を開設。1958年、堀川病院に発展、「自分の体は自分でまもる」をスローガンに、住民主体の地域医療に専念、1999年の辞任まで院長、顧問を歴任した。1980年、「わらじ医者 京日記 ボケを看つめて」で毎日出版文化賞受賞。NHKドラマ『とおりゃんせ』のモデルとなる。1995年から2013年、滋賀医科大学で医学概論を講義。1996年、若月賞受賞。1997年、京都府美山町美山診療所公設民営化に従事し、2003年まで所長として、農村医療に携わる。「認知症の人と家族の会」顧問。1987年、KBS京都ラジオで「早川一光のばんざい人間」のパーソナリティーを30年半務めた。2014年に多発性骨髄腫を発症し、2018年6月2日、京都市右京区自宅で死去。94歳没

インタレストグループ

[IG12] あなたの診療所、どうしてますか?第二弾 ~今までの訪問診療、これからの訪問診療~

2019年5月18日(土) 16:45 〜 18:15 第14会場 (5F Room 510)

座長: 池知 麻有加 (医療社団法人 にしきまち通りクリニック)

【開催の目的】 プライマリ・ケアに携わる各職種の質の向上を目指すために、
①各診療所における訪問診療(往診)の現状を共有する。
②多職種間で、訪問診療(往診)に対する各職種の関わり方について意見交換する。
【概要】 ”あなたの診療所、どうしていますか?”シリーズ第2弾!
病院中心の医療から、在宅中心の療養支援へと変化が進む中、人々の暮らしの場でサービスを提供する訪問診療(往診)が増加しています。あなたの診療所では、どのような職種がどのように訪問診療に関わっていますか?多職種間でどのように連携を取っていますか?
プライマリ・ケアに携わる看護師にも、在宅療養支援に関する役割は広く求められています。
多くの診療所で訪問診療が取り組まれてきていますが、その取り組みには診療所・個人単位での独自性も強く、 現場での関わり方に悩み、試行錯誤しながら実践している方も多いことでしょう。
他の施設ではどのように取り組んでいるでしょうか?
普段なかなか口に出来ない疑問やモヤモヤはありませんか?
今回のセッションでは日々取り組んでいる訪問診療の内容や方法を共有し、自分自身が今まで関わってきた訪問診療について振り返ります。そして多職種での意見交換を通して、より広い視野で訪問診療を捉え、沢山の気づきを得ることで明日からの訪問診療の質の向上を目指します。
多職種のご参加をお待ちしております!

インタレストグループ

[IG13] ぼっちでも総合診療研修を乗り越える! ~専攻医部会企画 少人数所属プログラム専攻医のためのアドバイスと意見交換~

2019年5月19日(日) 09:15 〜 10:45 第9会場 (2F Room I)

座長: 富田 詩織 (聖路加国際病院)

【開催の目的】 特に孤立しがちな少人数所属プログラムの専攻医に向けて、どのように学び、どのように形にしていくのかを実際に学べる場を作る【概要】 私たちは専攻医部会 ネットワーク事業の幹事メンバーとして、すべての専攻医が安全・安心に総合診療研修を修了できるようサポートしていくことを目的として活動しています。具体的には、子育て中の専攻医や自施設での勉強会がない専攻医などが参加できるようインターネット上でのWeb講演会を企画したり、学会や夏期セミナーなどの機会に専攻医同士のつながりが作れるような親睦会を企画しています。
今回の学会では、そのような少人数所属プログラムの専攻医のみなさんに向けて実際に少人数でやっている専攻医同士の交流や具体的なアドバイスを交換する場にできたらと考えています。
ポートフォリオをどういうタイムスケジュールで書いていくのか、他科研修はどう乗り越えるのか、指導医との関係性をどう保つか、自己学習は?など皆さんの悩みを共有し、すでに卒業された先輩方と一緒に解決していければと思います。また、学会後もひとりじゃないと思えるような仲間になれる関係をこのインタレストグループで作っていければと考えております。ワークショップ形式+講演形式のプログラムになる予定ですので、専攻医研修に不安のある方も、少人数所属プログラムの指導医の先生方も奮ってご参加下さい!

インタレストグループ

[IG14] 突撃!あなたの街の多職種連携! 〜専攻医部会プレゼンツ! 多職種連携のコツ、みんなで考えませんか?〜

2019年5月19日(日) 11:00 〜 12:30 第5会場 (1F Room D)

座長: 渡部 健 (秋田大学アカデミック家庭医療・総合診療医育成プログラム/市立大森病院)

【開催の目的】 ・退院支援や困難事例へ対応する際,速やかに,スムーズに多職種連携を行えるように,いくつかの事例を通じてそのコツを考える.
・さまざまな地域に赴任した際に,各地域での多職種連携をスムーズに行えるように,そのコツを考える.
【概要】 総合診療医・家庭医は,入院患者の退院支援や未分化で複雑な問題へ対応する際,組織内外の様々な職種との連携が不可欠です.どの事例も1つとして同じものはなく,患者によることはもちろん,医療機関や地域の特性などさまざまな要因で変化します.自らが住み働いている地域でない施設に飛び込む際,院内外のさまざまなスタッフ・機関と速やかにスムーズな連携をとることは容易ではありません.特に我々専攻医は研修の関係で複数の地域で勤務することがあり,それぞれの施設・地域で悩みながら多職種連携を実践しています.
 日本プライマリ・ケア連合学会 専攻医部会 連携・交流事業がお送りする本企画では,専攻医の視点から地域の特性を踏まえた複数の連携システムを参加者全員で分析することで,参加者自身が関わる日頃の多職種連携や地域連携を省察し,また新たな地域での業務・研修がよりスムーズになることを目標とします.この企画の主対象は総合診療専攻医・家庭医療専攻医ですが,学生,初期研修医からベテランの先生まで,年数問わずためになると思います.たくさんの皆様の参加をお待ちしております.

インタレストグループ

[IG15] 困難事例に対する「トラウマへの気づき」を通じたアプローチ―社会的孤立女性へのソーシャルワークを題材に

2019年5月19日(日) 11:00 〜 12:30 第7会場 (1F Room C-1)

座長: 池田 裕美枝 (京都大学大学院医学研究科健康情報学)

【開催の目的】 【背景】プライマリケアの現場において、治療へのアドヒアランスが悪く、攻撃的・反抗的、感情の起伏が激しい、あるいは極度に無関心であったりして、コミュニケーションや支援に困難をきたすような事例に出会うことがしばしばある。このような事例へのアプローチとして、「トラウマへの気づき」を通じた対応が有効であることがある。
トラウマとは、極度に脅威的な身体的・心理的被害を経験することにより受ける心的外傷であり、虐待などのように、複数回・持続的に再受傷を繰り返す場合もある。トラウマ経験はPTSDをもたらすだけでなく、発達や、長期的な健康アウトカムにも悪影響を与え、感情の統合や自己肯定感の形成、人との関係性の構築を阻害するなど広範囲の影響を及ぼすことが指摘されている。
TIC(Trauma Informed Care:トラウマへの気づきを基盤とした支援)は、米国では社会的孤立者の支援の中心的方略として位置づけられ、米国薬物乱用精神保健管理局によるガイドラインが作成されている。日本においても、学校ソーシャルワーク、児童福祉領域などで導入されている。
【目的】本企画は、本学会女性医療保健委員会の後援を得て実施する。社会的孤立女性に焦点を当て、医療機関におけるTICを取り入れたソーシャルワーク体制構築の方策を模索し提案する。
【概要】 我々は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)研究助成※を得て、医療機関における社会的孤立女性支援を実現するための調査研究を実施し、病院職員を対象とした啓蒙コンテンツを作成した。(※「安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築」研究開発領域「トラウマへの気づきを高める“人‐地域‐社会”によるケアシステムの構築(大岡プロジェクト、平成29年度採択)」)
本企画では、調査結果と試作したコンテンツを提示し、TICについて紹介した上で、医療機関による社会的孤立者支援のあり方について参加者とともに討議を行う。

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