国立循環器病研究センターは、令和元年7月1日に全面移転した。移転に伴う情報システムの導入プロジェクトは、平成28年2月より本格的に検討を開始し、「病院情報管理システム」のみならず情報ネットワーク、仮想サーバ基盤、利用者管理など当センター全体を支える情報システム全体について仕様の策定から調達を実施した。仮想サーバ基盤の外部データセンターでの稼働、建物全体で漏れのない無線LAN 環境、ほぼ職員一人1台のスマートフォン・PHS 網など、非常に多岐にわたる情報システムの調達と構築を行なった。
　本プロジェクトの経緯、課題と葛藤及び当センターのシステム全体概要について紹介する。