一般社団法人 日本医療情報学会

[2-A-4-05] スマートホスピタル構想~医療Society5.0におけるDx研究~

*大山 慎太郎1,2、古川 大記1,2、山下 暁士1,2、原 武史1,3 (1. 東海国立大学機構 医療健康データ統合研究教育拠点、2. 名古屋大学医学部附属病院、3. 岐阜大学医学部附属病院)

世界的に進行する少子高齢化は日本でいち早く進行しており、後期高齢者は1,500万人に至る。高齢者医療への需要が高まっているが、さらに2025年に向けて団塊の世代が後期高齢者に移行すると、後期高齢者は2,200万人を超え、さらに需要が高まると予想される。しかし、高齢者医療は一般に医療機関にとって負担が大きく、少子化による影響により医療従事者をはじめとした医療リソースの不足・コスト上昇は進行が続くと予想される。名大病院では2017年頃より病院の質を担保しながら安全性や効率性を改善させるDxを「スマートホスピタル構想」の下で他大学や企業と共同で行っている。本シンポジウムではスマートホスピタル構想のビジョンを紹介するとともに、総務省戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)及び情報通信研究機構(NICT)の研究開発事業の受託研究で行っている病院Dxの研究開発の成果を共有し、今後の課題についても議論したい。