一般社団法人 日本医療情報学会

[3-G-2] 医療DXにおける薬がかかわる医療情報システムのあり方と薬剤師への期待

*小枝 伸行1、池田 和之2、山中 理3、西川 満則4、楢林 敦5、瀬戸 僚馬6、土屋 文人7 (1. 八尾市立病院、2. 奈良県立医科大学医学部附属病院、3. 市立大津市民病院、4. 大阪大学医学部附属病院、5. 川崎市立川崎病院、6. 東京医療保健大学医療保健学部医療情報学科、7. 一般社団法人 医薬品安全使用調査研究機構 設立準備室)

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薬剤が関わる医療情報システムを、導入・維持・更新の3つのフェイズで考えると、導入が済めば、多少の不都合や不具合などは“慣れ”によって、解決されることが多い。しかし、基本的な考え方を統一して、根本的な解決策を講じておかないと、医療事故に発展することも起こりうる。 医療情報システムが医療の効率化から開発が始まり、現在に至るまでには多くの方々の創意工夫があり、現在のシステムが運用されている。しかしながら、電子カルテが普及した現在においても、薬剤に関わる医療事故の根絶に至っていない。また、タスクシフトが話題となっている現在、医療情報システムは、業務の効率化に本当に寄与しているのだろうか。今後、電子処方箋やオンライン資格確認、添付文書の電子化、PHRの普及など次々に薬剤に関わる情報化の波が押し寄せてくる。これからの時代に薬剤師がどのような視点で、何に取り組まないといけないかを、今一度立ち止まって考える時期ではないだろうか。本セッションでは、医療DXにおける薬がかかわる医療情報システムのあり方と薬剤師への期待について議論する。