2017年秋の大会

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一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[3B05-09] BWR格納容器設計とAP1000試運転

2017年9月15日(金) 10:35 〜 12:00 B会場 (B1棟 B12講義室)

座長:小島 良洋 (東芝)

11:35 〜 11:50

[3B09] AP1000®初号機の試運転結果

(3)静的炉心冷却系(その2)

*山崎 之崇1、Richard Wright2 (1. ウェスチングハウス・エレクトリック・ジャパン株式会社、2. ウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニー)

キーワード:加圧水型原子炉、静的安全系、AP1000、試運転

AP1000は、静的安全概念を採用した最新鋭のPWRであり、事故時または過渡事象時、重力や圧縮ガスの圧力、水の蒸発や蒸気の凝縮、水や空気の密度差に伴う自然循環力などを利用して、72時間まで運転員の操作なしに原子炉を安全な停止状態へと収束可能なプラントである。AP1000は、格納容器内部にある、除熱系である静的残留熱除去系、高圧注水系である炉心補給水タンク、低圧注水系である自動減圧系および格納容器内燃料交換水タンクから構成される静的炉心冷却系にて、原子炉が冷却される。現在、AP1000の初号機の試運転が中国で行われている。本稿では、試運転結果の内、AP1000の静的炉心冷却系の炉心補給水タンクに関する試験結果を報告する。