[3G01-05] 臨界管理技術開発3

[3G01] 燃料デブリの臨界管理技術の開発

(37)非溶解性中性子吸収材の適用方法

石橋 良^1,2、進藤 雄太^1,3、*石井 一弥^1,2、森本 裕一^1,2、原田 康弘^1,4 (1. IRID、2. 日立GE、3. 東芝、4. 三菱重工)

キーワード：福島第一原子力発電所事故、燃料デブリ、臨界防止、中性子吸収材、必要量

福島第一原子力発電所(1F)-1/2/3号機での燃料デブリ取り出し時における臨界管理技術の一つとして、非溶解性中性子吸収材を用いた臨界防止技術を開発しており、その適用方法を検討した結果を報告する。燃料デブリ取り出し時における中性子吸収材の適用機会は、まずは異常の発生防止、次に万が一臨界に至った場合は異常の終息である。想定される燃料デブリ形態は様々なものがあり、それぞれに有効に作用するように、固体、固化体（液体→固体）、粘性体の3つの形態をもつ非溶解性中性子吸収材の検討を進めている。デブリ取り出し時において想定される臨界リスク毎に適用する非溶解性中性子吸収材の形態を整理した。典型的な燃料デブリの取り出し状況を踏まえて試算した非溶解性中性子吸収材候補材の必要量はいずれも現実的なものであった。今後明らかになる内部状況、選定される工法を踏まえて、臨界リスクの絞り込みと適切な非溶解性中性子吸収材の選定を実施する予定である。