2019年春の年会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-5 医療用原子炉・加速器

[2G05-08] 医療用加速器技術・RI製造

2019年3月21日(木) 10:50 〜 12:00 G会場 (共通教育棟2号館 2F 26番)

座長:瓜谷 章(名大)

11:35 〜 11:50

[2G08] (n, γ)99Moを用いたアルミナのMo吸着/99mTc溶離特性

*藤田 善貴1、関 美沙紀1、佐野 忠史2、鈴木 達也3、北河 友也4、西方 香緒里1、松倉 実4、土谷 邦彦1 (1. 原子力機構、2. 京都大学、3. 長岡技術科学大学、4. ユニオン昭和)

キーワード:99Mo/99mTcジェネレータ、Mo吸着剤、アルミナ、ミルキング

テクネチウム-99m(99mTc)は多くの放射性医薬品に使用されている。この原料であるモリブデン-99(99Mo)を放射化法((n,γ)法)により製造するための技術開発を行っている。この方法は、核分裂法((n,f)法)で製造される99Moと比べ比放射能が低いことから、99Mo/99mTcジェネレータに適用するにはMo吸着及び99mTc溶離性能の高いアルミナの開発が望まれる。本研究では、現行の医療用Al2O3に比べ高いMo吸着量を有する開発したアルミナ3種について、京都大学研究用原子炉(KUR)で照射したMoO3を使用して99mTc溶離特性を調べた。この結果、最もMo吸着性能の高かったV-B-300の99mTc溶離率が80%で、最も多い99mTc量を抽出できることを明らかにした。このことから、Mo吸着剤としてV-B-300が優れていることが示唆された。